資本主義を破壊せよ ~その3
この記事の続きだお。
金が一番大切
金は大切だ。住むにも食うにも金がかかる。金は現代社会において最強のツールである。
弱者とは障害者でもLGBTでもない。金が無い者だ。金が無い者は極端なはなしだけど人権すら奪われる。まともな食事もとれなければ病院にいく金もない。アフリカなんかに目を向ければ学校すら行けない。逆に金があればたいていのことは許される。パナマにペーパーカンパニーつくって税金逃れしても平気。金こそが力なのだ。
その金を稼ぐ手段として労働がこの世界に存在している。誰が決めたか知らんが金というものを手に入れる代わりに人々は時間と技術を労働力としてさしだしてきた。
労働はなくなっていくもの
だけど最近世の中が変わってきた。ITやロボットによる技術の発展があった。それによってしなければならない労働量が減ったのだ。
仕事量が減った。やった! めでたしめでたし…とはならないのが現実である。愚かなことに減った労働量を補てんするかの如く、売り出す製品やサービスに様々な付加価値をつけはじめた。
それは感動的なストーリーだったり、さらに便利になるというものだったり。
でもほとんどの製品は大切な金を使ってでも手に入れたいと思うような魅力をもつことができない。
当然だろう。それは目先の労働がなくなることに怯えて無理くりに生み出した労働ごっこなのだから。
今の資本主義は捨ててしまおう
働かないと金がもらえない ⇒ 働かなくても金を稼げる ふうに意識をシフトしていかなアカンと思うのですけどね。
もっといえば金なんかなくても生きていけるまでいくと素晴らしいんだけど、まあそれはさすがに無理がある。
でも実のところ「金のためになんで頑張って仕事してさらに経済成長させていかないといけないの?」って思わないですか。
金が一番じゃないって人はけっこう多くいると思う。でもそれは正統派な存在ではない。彼らのような資本主義から背を向けてスローライフをおくっている人に対しては「うらやましい」とか言うけれど、実際には実行しない。
お金に自分から背を向けるのが怖いのだ。かくいう私もその一人である。
だが現代はその構図が崩れそうな気配がそこかしこにある。1つは先々から話題にあげているロボット化等による労働の機械化・自動化だ。これがうまくいけば本気で不必要な労働は激減し、真に価値のある「仕事」だけが残る。だがそれだけでは先ほどに述べた不要な付加価値をつけようとする愚か者がのさばるだろう。
そこでもう1つが通貨そのものの価値が変わることだ。いわば仮装通貨だったり、トークンエコノミーのような非中央集権型の資産の一般化だ。
国家による法定通貨は存在する。だがその一方で上記のような非中央集権型通貨がもっと世に出回るとあらゆる価値が様々な方法でやりとりされる。それこそ人脈とか人格といったものですら、それがそのまま価値になりうる。
つまりはこれまでのようなお金さえ崇めていればいい、といった画一的な価値観をもった社会ではない社会をつくっていこうよ、という話である。