雑念記~徒然なるままに毒舌

日々自分が考えたり感じたりしたことを徒然なるままに記し、己の思考の履歴を残していく。

香川県のゲーム時間規制騒動について思うこと

香川県で以下の条例が制定されたとのことで一部界隈で話題になっている。

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この問題、というかここ近年で起きているデジタル関連の規制については共通点がある。

規制を決める権力者が社会の変化スピードについていけずに、現状を正しく認識することも己の見識をアップデートすることもなく決めているという点に尽きる。

 

権力を持って物事のルールを決めるには、相応の知識や現状認識能力などが本来求められるが、残念ながらそのような能力を持たずにただ現状のポジションに居座る――老害が今もなお跋扈している。

 

そういった自己成長を遂げることができなくなったとき、人はその座を後進の世代に譲ることが必要だったのだが、今は平均寿命も延びて定年も延長され、一般の会社員であっても70歳まで働くことが求められている。

議員や団体の理事、会社の社長・会長などはもっと高齢の人間が今もなお、そのポジションに居座り続けている。

 

きちんと仕事ができるのであれば別に年齢は何歳であってもかまわない。

だが現在の社会を見渡したとき、高齢であってもきちんと仕事している人がいったいどれだけいるのだろう。

自分の仕事や責務を遂行するために日々勉強を継続している高齢者がどれだけいるのだろう。

 

日々研鑽しているというのであれば冒頭の条例がいかにとんちんかんなことをやろうとしているのか一目で気づくはずである。

 

寿命が単に延びるというのは良くない。

残念ながら人間には、いや生命には旬というものがある。

老いて頭脳も化石化し、身体もミイラ化しているが、ポジションは後進に明け渡すことはしない。

 

高齢化の弊害は人口減や社会保障費の増大などと絡めて議論されることが多いが、社会の変化スピードに意味のないブレーキをかけていることが、ままある気がしてならない。